柴田会長 挨拶(概要、文責:事務局)
 関西原子力情報ネットサーフィンが設立されてから1周年を迎えました。この機会に「原子力の安全性を高める努力をすると共に、原子力について正しい理解をしていただく」という目的を、自他共に改めて再認識したいと思います。
 原子力の安全性についてですが、原子力も人間のつくるものですから故障もすれば破損もします。大事なのはその次の問題、壊れた後どうするか。もちろん壊れていいと言う訳ではありませんが、壊れた後、即座に対処しなければいけません。そのためには絶えず緊張してその兆候を見ないといけない。例えば腐食などでも1日で崩れるような腐食はありません。こういった兆候を注意する。このことはコンピュータ制御ではできません。そういったことをきちんと認識し、科学的に正しい表現で伝えていかないと誤解を招く。そうしないと混乱は避けられません。
 このような主旨で参加の各機関がお互い努力をしながら、今後も進めていきますのでよろしくお願いいたします。

久保寺昭子氏(東京理科大学薬学部教授)
 
 地球の人口はこの40年間で倍増し、61億人になったそうです。そんな中で私たち日本人は豊かさに感謝する事、あるいは豊かさを感じることを忘れているのではないでしょうか? 今日の文化や生活水準を保っている理由の一つに安定したエネルギーの供給があることをないがしろにはできません。そのエネルギー源の中には原子力がありますが、放射線が恐い、放射性物質が恐いと忌み嫌われております。でもエネルギーを支えてきた原子力と切っても切れない放射線が、今、世の中でどれくらい使われているのか、ご存知の方も多いでしょうがご紹介させていただきます。

放射線利用の拡がり
出典:原子力委員会 長期計画策定会議第5分科会報告書「国民生活に貢献する放射線利用」、資料放第1−2−3号

 また、原子力利用の経済規模は約16兆円であり、うちエネルギー利用が46%なのに対し、放射線利用は54%のとなっています。(平成9年度)
 このように放射線はいろいろなところで利用されており、縁の下の力持ちとして私たちの生活に様々の便利を与えてくれています。

 
パネラー ジャン・ジャック・ラヴィンニュ氏:フランス大使館原子力担当参事官
井上チイ子氏:ネットサーフィン副会長、LEENET理事長
伊藤哲夫氏:近畿大学原子力研究所助教授
高安正治氏:原子燃料工業 熊取事業所副所長
コーディネーター 代谷誠治氏:京都大学大学院エネルギー科学研究科教授

 消費者、研究者、産業界の視点で、資源問題と世界の原子力事情をはじめ、原子力の利用、安全管理、広報などについて実際の事例を交えながら闊達な意見交換が行われました。私たちの暮らしと密着している原子力について考える有意義な会となりました。





関西原子力情報ネットサーフィン

お問い合わせ等のメールはこちらからどうぞ
〒550-0004 大阪市西区靭本町1-8-4大阪科学技術センター5F
関西原子力懇談会内